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アクセス
阪急夙川駅南 夙川グリーンタウン内
夙川駅前イズミメディカルモール1階

診療科目
内科/糖尿病

糖尿病

糖尿病の治療で大切なのは、皆さんが自分自身の糖尿病の状態をしっかりと理解できていて、現在の治療内容に納得していることだと思います。

これだけでも糖尿病の治療は十分に大変だと思います。

この上、患者さんの状況を配慮できていない厳しい食事指導や、過度に負担のかかるような運動指導、十分な説明が無いのに飲み薬をどんどん増やされたり、急にインスリン注射をするように言われて戸惑うなど、患者さんがその治療内容に疑問を持つようなら、前向きに糖尿病治療を続けていくことは難しいと思います。

食事を我慢するばかりでは人生の楽しみが半減してしまいます。これはダメ、あれもダメではなく、食べ方やタイミング、食べる内容や回数などを考慮し、好きなもの・おいしいものをいかに上手に食べることができるか、その工夫が大切になってきます。

運動もそうです。いきなり糖尿病の治療ガイドラインで推奨されるようなしっかりした運動をやりなさいといわれても、実践できるのはごく一部の方だけです。今できそうなことを一緒に相談して、少しずつ実践していくことが必要なのです。

なぜ、のみ薬を増やすことが必要なのか、インスリン注射をしなければいけないのかなど、十分な説明をうけ、治療に納得できたからこそ、しっかりと薬物療法も頑張れます。

仮に薬が増えても、その後の工夫で血糖コントロールの改善が得られれば、また薬を減らすこともできます。インスリン注射も、自分自身のインスリンを出してくれる膵臓が弱り切る前に、良いタイミングで使うことができれば、その後に中止できることも少なくありません。飲み薬が増えた後やインスリン注射が始まった後の治療がこの先どうなっていくのか、きちんと説明を受けることで心の在り方も変わっていきます。

ちなみに、インスリン注射はすごく嫌われていますが、使い方によっては患者さんの味方になりますし、膵臓の状況などからインスリン注射を少量でも長期的に使用するほうが糖尿病に良い場合もあります。

当クリニックでは、患者さんそれぞれの生活を極力考慮したうえで、より実践しやすい食事・運動・薬物治療(内服薬や自己注射治療)の選択をおこない、しっかりとその必要性を説明したうえで納得して頂く努力を続けていきたいと思っております。

また、糖尿病において血管の合併症を発症・進行させないことは生活の質(人生の質)を維持していくのにものすごく大切です。そのため、血管の合併症(目の網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化)についても他の専門医療機関と連携を密にしながら丁寧に予防・評価していきたいと思っております。